top of page

弔電

 毎日お寒いですが、お元気でしょうか? 爆弾低気圧とかで雪に見舞われたり、急な冬の訪れに戸惑っています。
 一年の経つのは早いものですね。もう残り十日を切りました。街には気忙しく足早に駆けて行く人を見るにつけ、心が落ち着きませんね。
 この一年あちらの世界に旅立たれた人が多くなり貴女も淋しい思いをされているのではないでしょうか。七十歳も半ばを過ぎて、同年代の友人が少なくなって行く事は寂しいものですね。
 先日多田さんのご葬儀で、貴女の打たれた弔電が、ご遺族や参列者の皆様に評判でした。
「私もあの様な弔電が欲しいわね」と話し合っていましたよ。

 

多田千端子さん
 急な訃報に驚いています。どうしてそんなに早く逝かれたのですか? 貴女のタカラズカジェンヌの様なお顔やお姿。気っ風の良い性格、温かさが伝わって来る広島弁等々。全部好きでした! 広島地区の同業者の中で牽引車として、いつも輝いていましたね。貴女の通って来られた道には、大きな花がいっぱい咲いています。人を育てると言う立派な事をされたのですもの。本当に有難う御座いました。でもとっても淋しいです! 心よりご冥福をお祈りいたします。
                            青希 佳音

 


 佳音さんは、文章を勉強されているので門切り型の手紙や、心の伝わって来ない電報ではなく、人の心に留(とど)まる文面を書けるのですね。結婚式より、やはりお別れの時にこそ、その方の偲ばれる内容にしたいものです。貴女の文章教室の勉強は、実質的に役に立っているのですね。
 最近は手紙を書く事が非常に少なくなりました。形として残る手紙は、受け取られた方には嬉しいものです。
 毎月文章教室の宿題の締め切に、悩まされていると仰っていましたが、あの弔電を拝見して、とても羨ましいなと思いました。
 この間駅のベンチで電車の待ち時間に、葉書を書いておられる貴女を横目にして、時間を上手に使っていらっしゃるなあと感心いたしました。貴女にとって書くと言う事は、紙とペンさえあればすぐに出来る事なのですね。無形の財産が文章教室で出来上がったのですね。これからも貴女の宝石箱の中でその宝物は、きっと輝く事でしょう。

 年末に忘年会が、立て続けにあります。
忘れる会ではなく、新しい年への希望を持てる望年会にしたいものです。又来年お会いしましょう。先日のご葬儀のご報告まで。  
                                    かしこ

-fin-

2014.12.31

【課題】 この一年を振り返って、自分をほめる手紙を自分に書く

bottom of page